名古屋のMBA税理士の独り言

名古屋市で税理士をやってます。経営学修士(MBA)を元にクライアントに提供する節税・節約・さらなるお金を生み出す情報をこのブログにてまとめていきます。もちろん、たまに脱線しますが、皆さんに有益な情報提供できたらと思って更新していきます。

0から相続を学ぶシリーズ1 相続税の概要1

はじめに

 本日は土日でしたので、仕事はお休みを頂いておりましたが、今月はなぜか法人様の法人税の申告が多く、また、それと同時に相続税の案件もありましたので、少しばかり、事務所に行って相続税の案件をすすめてきました。

 法人税はサラリーマンの方にとっては無縁な税金ですが、相続税は基礎控除引き下げなどの平成27年の大幅改正により、本屋やワイドショーでも相続税に関して取り上げられることとなり、もはや他人事ではない税金の一つとなっていると思います。

 ただ、自分の給与から天引きされている源泉所得税も分からないのに、相続税なんてという方もいると思います。よって、私、税理士としての立場として相続税とは何ぞやを「0から相続を学ぶシリーズ」としてまとめていこうと思います。

 また、税理士という職業柄、専門的な知識に溢れています。専門的な知識を羅列すれば何かかっこいいこと言っているなと捉えられますが、聞く側の立場から言わせれば、ただの迷惑でしかありません。

 ですので、私はなるべく、専門用語を使わずに納税者の方とコミュニケーションを取るように日頃、心がけています。このBLOGはその練習場所でもあります。ですので、よくわからないというご意見があれば、わかるまでお伝えしたいと思うのでよろしくお願いします!!

 

そもそも相続税とは何?

 相続税という言葉は聞くけど、そもそも相続税とはなんだろうという方もいるかもしれません。←本当に0からスタートするつもりですので、当たり前と思わずお願いします笑。

 そもそも相続税とはなんでしょうか?簡単に言えば、相続税は、人が亡くなった場合に、亡くなった人から財産をもらった人が利益を受けたと考え、税金を納めてもらう国税です。被相続人と相続人という言葉がありますがどっちがどっちだけ?という方もいると思います。

 被相続人とは、相続される人のことをいいます。要は、亡くなった方ですね。

 一方、相続人は、相続により被相続人の地位を承継する人です。要は財産を貰った人を指します。

相続税は誰が払うの?

 では、相続税は誰が払うのか考えていきましょう。相続人に決まってるじゃんと思う方もいると思います。トランキーロ(スペイン語の落ち着いての意味)です!!←この突然の用語の意味はまたお時間があるときに。。。

 相続税を納める義務がある人(納税義務者)は相続人受遺者となります。相続人は先ほど述べたように、相続により被相続人の地位を承継する人で財産を無償により得た人です。一方、受遺者というのは、遺贈により財産を取得した人をいいます。遺贈という意味不明な言葉がでてきましたね。

 遺贈というのは、遺言(いごん)(遺言書とかです!)により無償で他人に財産を与える行為をいいます。もらう側の意思とは無関係に、あげる側の一方的な遺言により生じます。なお、相続人は民法の規定により、なる人は限られていますが、受遺者は相続人を含めて遺言さえあれば、だれでもなることができます。

相続税と贈与税の関係

 相続税は、人が亡くなった場合に、亡くなった人から財産をもらった人が利益を受けたと考え、税金を納めてもらう国税と説明しました。この説明を受けて、だったら、亡くなる間際に家族にあげちゃえば、払わなくていいじゃん!と思った方もいるかもしれません。カブロン(スペイン語でばかやろう!という意味です)←この突然の用語の意味もまたお時間があるときに。。。

 相続税法のなかには、生きている間に財産を移転させた場合に、財産をもらった人に税金を納めてもらう贈与税も規定されています。つまり、相続税の中には、相続税・贈与税という二つの税金があるのです。豆知識として覚えといて下さいね。

 整理しますと、相続税は、死亡を起因として財産が移転した場合に課されますが、贈与税は、生前に財産が移転した場合に課される税金です。

相続税はなぜ必要なのか

 最後になぜ、相続税は必要なのかを考えていきましょう。教科書的には相続税を課税する目的として代表的なものは以下の3つの考え方があります。

①富の集中抑制

 相続により相続人等が得た富に対し、その一部を税として徴収することで富の過度の集中を抑制するためです。つまり、金持ちはこれからも金持ちではいさせないぞ!という考え方です。

②所得税の補完

 被相続人が生前において受けた所得税などの税制上の特典等により蓄積した財産を、相続開始の時点で精算するためといいわれています。つまり、相続税は所得税の補完税の役割があるといえます。

③担税力

 遺産を無償で取得したことにより、担税力(税金を負担する能力)があるからという考え方です。①・②でかっこいいこと言ってますが、これが一番の理由です。

さいごに

 今回から、はじめてみました、0から相続を学ぶシリーズですが、いかがでしたでしょう?世の中には、猿でも分かる○○というのがありますが、前提知識がなければ、基本的なことも分からないと思います。

 繰り返しには、なりますが私はなるべく、専門用語を使わずに納税者の方とコミュニケーションを取るように心がけています。このBLOGはその練習場所でもあります。ですので、よくわからないというご意見があれば、わかるまでお伝えしたいと思うのでよろしくお願いします!!

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