税理士が絶対お得と言うのに何故やらない!ふるさと納税
はじめに
現在、私は多くのクライアント様に年末調整のアナウンスをさせて頂くとともに、訪問時にサービスとしてふるさと納税の寄付限度額を計算したシートをプレゼントしています。長年の付き合いのあるお客様は非常に喜んで頂けます。
2008年からふるさと納税という制度が開始し、CMでも多くアナウンスしているにも関わらず、税理士として多くの人にお会いしていますが、未だやったことが無いと回答する方と多く出会います。
税理士としてあえて言わせて頂きますが、やり方さえ間違えなければ、絶対、お得ですから是非やってください!平成30年度分もまだまだ間に合います。
誰にも聞けないふるさと納税
これだけ認知されたふるさと納税。今更誰かに聞くのは恥ずかしいと思う方もいるかもしれません。大丈夫です。大半の方は意味わかっていません笑
そもそも、住民税は原則、その方が住んでいる市町村に納めます。例えば、私は名古屋市に在住ですので、名古屋市に納めます。しかし、あの県の○○市が実家だから、実家のある町に納めたいという方もいるはずです。このふるさと納税の制度を使えば、名古屋市に住んでいるにも関わらず、他の市町村に寄付という形で納税ができるのです。
寄付された市町村も住んでもいないのに寄付してくれてありがとう、だったら寄付のお礼にこれを受け取ってと、その土地の特産物を寄付してくれた方に送ることがふるさと納税が人気であるゆえんです。
では、何がお得なのか?例えば、あなたが名古屋市に10万円の住民税を払うとします。ふるさと納税制度を使えば、2万円を他の市、8万円は本来の名古屋市に納めるという形でトータル的には納税額は変わらないけども、そのかわり他の市から特産品が送られてきます。その特産品分だけ得をするのです。名古屋市に10万円払っても何ももらえないのに・・・(もちろん、公共サービスで還元されていると捉えることもできますが。。。)
何故やらない?ふるさと納税
では、このようにお得なのになぜ、ふるさと納税をやらないか、過去のクライアント様や周りの人の意見を元に自分なりに考えてみました。
① サラリーマンは納税意識が低い?
ふるさと納税のそもそもの対象の税金は住民税です。そして、その住民税の計算のもととなる税金は所得税です。この所得税はサラリーマンの方にとっては、切っても切れない税金です。しかしながら、サラリーマンの方が納める所得税は毎月の給与から源泉所得税という形で、天引きされ会社や事業主の方が代わりに納めてくれています。間接的に納付しているからどうしても、自分たちが納税している意識が低く、そもそも税金に興味が無い方が多いのではないでしょうか?
一方、会社を経営している方・個人事業主の方は税金はいつも悩ます存在です。法人税・所得税・消費税をいかにして払おうか、そしていかにして税金を少なくして、手許に残そうか必死に考え、それを我々、税理士がお手伝いさせて頂いているのです。よって、会社を経営している方の多くは、ふるさと納税に興味を持ってくれる方が比較的多い感じがします。
② ふるさと納税のやり方がわからない
やらない方の多くが、こちらの理由に該当するのではないでしょうか?CMやニュースや雑誌で取り上げられているふるさと納税が得するということは知っているけど、やり方が分からないから結局できない・やらないという方が多くいらっしゃいます。
もし、そのように考えている方がいるなら、本当に勿体ないです。ただの食わず嫌いです。めっちゃ簡単ですから。
ふるさと納税の誰でもできる超簡単の4手順
上記のやり方が分からないという方は必見です。
ふるさと納税は「さとふる」のようなポータルサイトがあるので、まずは登録。
そして
① 自分のふるさと納税限度額を計算
② 欲しい特産品を検索・寄付
③ 市町村から控除証明書と特産品を待つだけ
④ 確定申告
ちょっと待って。5箇所以内であれば、確定申告しなくてもいいんじゃないの?
確かにワンストップ特例ですよね?ただ個人的には、5箇所という制限内でのふるさと納税をやるのはもったいない気がします。限度額が沢山あるなら、できるだけ多くの特産品をゲットしましょう。
でも、確定申告をやったことがない、難しそうと思う方もいるはずです。
源泉徴収票・控除証明書・印鑑の三点セットを最寄りの税務署にもっていけば、税務署職員が教えてくれます。
税務署に行く時間がない人はE-TAXという電子申告ソフトがあるので、そちらで作成して、郵送してしまいましょう。なれれば、10分もあればできますよ。
おわりに
いかがでしょうか?実際やってみると、意外に簡単だと気付くはずです。税金関係は仕組みを知らない人ほど損します。この際に、ふるさと納税をきっかけに税金を興味を持っていただけると幸いです。
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